昨日インストールしたWindows Vistaだが、OSとしてかなり使いづらい。あまりにも使い勝手が変わりすぎているということもあると思うが、使い勝手以外にも「こうすればこう動くだろう」という期待というか思い込みと違う動きをすることが結構あることも大きいと思う。まあ一応β2と銘打たれてはいるが、ちゃんとβ2ということで発表されたものではないので今後改善されることもあるだろう。
VistaにはDVDMakerというソフトが付いていて、OS標準でDVDが作れるようになっている(現在のCTPは最上位版のためHomeなどにはもしかしたら入らないかもしれないが)。動画やDVD作成にはずっと興味を持っているので早速試すが、まずDVDメディアをドライブに入れていないと動かない。おそらくメディアのサイズをチェックして作成できるDVDの時間を変えているのかもしれない。ちなみにDVD-RWだと90分入れられるようだ。またGPUがないと起動しない。今回はX1300を入れているので起動したが、i915GMの状態で起動したら動かなかった。
画面はソース入力とメニューテンプレート選択の2画面のみで、出来ることも非常にシンプル。カット編集、チャプター指定等も出来なかった。メニューはタイトル等を多少設定可能で、モーションメニューも可能。ただし指定できる項目はあまりにも少ない。大体TMPGEnc DVD Author 1.0からカット編集などが出来るクリップ編集画面を削除した感じか。ソースはすべて再エンコードされるようで、DVD規格のMPEG-2ファイルを入れても再エンコードされてしまった。エンコードとDVDライティングは連続して行われ、ライティングが終わるとディスクが排出される。ちなみにDVD書き込み前にプレビュー(シミュレーション)が可能になっている。
現在の状態では、出来ることから考えても日本での評価は低そうだ。ただMovieMakerと組み合わせればカット編集は出来る。これはMovieMakerのプロジェクトファイルをソースとして読み込めるからだ。試したところプロジェクトはソースとして登録でき時間等もちゃんと合っていたが、作成されたDVDの映像は真っ黒だった。モーションメニューにはきちんと映像が入っていたのにな。
最後に、オーサリング中のテンポラリフォルダの中身にAuthor Scriptの文字があることから、オーサリングエンジンはSonic製かなと思ったりもした。
Windows VistaはDVDが作れることから分かるとおりMPEG-2デコーダ/エンコーダを持っている。MPEG AudioのデコーダはDolby Digitalもデコードできるようだ(Dolby Digitalのエンコードは出来ないようだ)。ここで期待したのがMovieMakerでDVD向けなどのMPEG-2ファイルが出力できないだろうかということだが、現時点では出来なかった。DV(AVI)とWMVだけだった。ここでMPEG-2ファイルが出力できるとまた面白いと思うのだが。