最近はX50vで動画再生をしてなかったのでTCPMPもBetaPlayerの頃のままだったが、たまたま時間が取れたときに0.70が出たということだったので入れ替えて、今まで再生できなかったWMVの再生を試してみた。フォーマットは640x480の23.976fps、2PassVBRで平均768kbps/最大1000kbpsでエンコードしたもの。最大ビットレートを制限してあるのは、無線LANでは最大ビットレートをこのくらいにしておかなければ再生が引っかかることがあったという経験によるものである。
ファイル選択などは問題なく出来るのだが、再生すると紙芝居のようになる。音声の再生は途切れないことからデータ転送部分はうまくいっており、映像の再生(デコード)が追いついていないだけのようだ。同じファイルでベンチマークしてみたところ58%くらいしか出ておらず、これではまともに再生できるわけがない。割合だけ見ると半分くらいのフレームは表示されてもおかしくないと思うかもしれないが、WMVやMPEG-4系の圧縮はフレームをスキップしながら再生することが非常に困難なため、一度デコードが追いつかなくなると雪だるま式に処理に遅延が発生し、再生が滞ってしまう。
DivX5でエンコードした同ビットレートくらいの動画は問題ないため、単純にWMV9 Videoのデコードが遅いだけのようだ。WMVの最適化は難しいだろうなぁ。