2007-06-16 [長年日記]

_ Windows Home Server RC その1

Windows Home ServerのRCテストが始まっていたので申し込んでみた。Windows Home Serverは、MSがWindows 2003をベースに開発している家庭用サーバで、主な機能はファイルサーバとクライアントPCのバックアップとなる。クライアントになれるOSは、WindowsXP(SP2)とVistaで、あとはメディア共有をONにすればDLNAクライアントから見えるようになる。

テスターページからのダウンロードは約1.4Gで、そのうち1G強がインストールディスク、残りはクライアントへインストールするソフトと、クライアントがトラブったときにサーバから復旧するレストアディスクとなっているようだ。早速、先日お役ごめんとなったXeon 2.4GHzのPCにインストールしてみた。インストールはVistaライクで、最初に設定を少し行って、あとは何もしなくても良いというタイプ。インストールに約40分、その後の初期設定はAdministratorのパスワードを設定する程度で特に戸惑うことも無かった。再起動直後にWindows Updateが更新をインストールしたのはご愛嬌として、見た目はサーバ設定ツールがないWindows Server 2003 Standard Editionといった感じだった。自動インストールではNICが認識しなかったので、Windows Server 2003用のドライバーを指定するとすんなり認識した。

Windows Home Serverの設定は、Windows Home Server Consoleから行う。ここでは、ユーザーや共有フォルダー、ディスクの管理といったファイルサーバー関連の設定と、クライアントPCのバックアップ設定を行うことが出来る。パスワードの設定なども含めて、通常のWindows Home Serverの管理はすべてこのツールを使えば事足りることになる。またこのConsoleはクライアントからも呼び出すことが出来て、ネットワーク越しに行っても支障が無い範囲の設定変更は行える。ちなみに、通常のコントロールパネルなども完備されているが、ローカルログインする時に「Console以外から設定変更するとWindows Home Serverの設定が壊れることがある」と警告が表示される。

メディア共有にはWindows Media Connectが使われているようで、ConsoleのSettingsからONにすることが出来る。ただWindows XPなどのWindows Media Connectと違い、クライアントを登録しなくても良いようで、ONにした直後からDLNAクライアントから認識できた。このあたりはVistaのWMP11を使った共有に近い。しかしWMVファイルは認識しないようで、MEPGファイルのみがクライアントから見えた。使っているDLNAクライアントはIOデータのAVLP2/Gで、WMP11の共有ではWMVも大丈夫な機種。このあたりは改善して欲しいところだ。

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