昨日、年内の仕事を無事終了して年末休暇に入ることが出来た。11月ごろの状況からすると、よく年内に仕事が一段落したと驚いてしまう。29日には帰省して、正月は5日まで休む予定となっている。帰省しても、正月も仕事の親は居ないだろうし、のんびりと作ったが見てない動画を見て趣味のプログラムでもする予定。
12月24日に公開されたTMPGEncの新型だが、あまりの変貌ぶりに驚いた人も多いだろうと思う。インターフェースについてはおおむね好評のようだが、一部エンコードが遅くなったと言う話が出ている。とりあえずTMPGEnc Plusとの速度差を測ってみることとしよう。
設定は以下のとおり
結果
この結果からすると、おおよそ48%ほど時間がかかるようになっていることが分かる。ただしこの結果は同列で比較しているように見えて、実はそうではない。それはTMPGEnc 3.0 XPressではMPEGの画質向上のためにいくつかのオプションが増やされているからだ。DVDテンプレートではそれらがデフォルトでONとなっている。
では、どうやれば同列で比較できるかと言うと、MPEG出力の特殊設定にある「半画素・全画素単位検索の最適化」と「色差チャンネルにローパスフィルターを適用する」をOFFにすればよい。またDVだとフィールドオーダーはボトムファーストなので、「ボトムフィールドが先に表示される」に変更する(これを変更しないと、フィールドオーダーが自動でトップファーストに変更される)。この状態でエンコードすると、
このように倍以上速くなる。TMPGEnc Plusと比較しても28%ほどエンコード時間が短くなっているのが分かる。プレスリリースにあった「5%~30%程度高速化」というのも、あながち誇張ではない。
このように、MPEGエンコードの画質はTMPGEnc Plusと同等で十分と言う人は、追加されたオプションをOFFの状態で使うと結構幸せになれるものと思う。ただ、XDVDを作る場合にはこれらのオプションがかなり効くとのことなので、OFFにしないほうがよいだろう。