2007-06-17 [長年日記]

_ Windows Home Server RC その2

クライアントソフト(Windows Home Server Connector)を、ネット接続用に使っているWindwos Vistaにインストールしてみた。インストール前にTure Imageで起動ディスクのバックアップを取り、インストーラーのEXEを実行したら、RunAs環境ではインストールできないというエラーが出た。私はVistaを通常ユーザーで使っていて、ちゃんとアカウントコントロールもONにしている。その状態でインストーラーを起動すると、まず管理者パスワードを聞かれてからインストーラーが起動するわけだけど、そのような状態をRunAs環境という。RunAs環境でインストールできないということは、ちゃんと管理者権限のあるユーザーでログインしろということのようだ。

気を取り直して管理者権限でログインしてクライアントソフトをインストール、特に再起動も要求されなかった。クライアントソフトはサービスとタスクトレイの2つで、インストール直後から自動でデータのバックアップが始まった。とりあえず起動ディスクだけをバックアップ対象として指定してしばらくすると、バックアップは終わった。バックアップの間、特に重いと感じることも無く、バックアップ量からすると結構スムーズにバックアップできたと思われる。

バックアップ指定はドライブ単位で行い、その中から対象外を個別に指定することが出来る。またNTFS以外のドライブはバックアップ対象に出来ないようだ。バックアップされたデータはサーバ内の1つのフォルダに入れられており、巨大な1つのアーカイブのような形で管理されているようだ(ファイル自体は4Gで分割されている)。60Gのうち23.8G使用のドライブをバックアップすると、約22Gのバックアップデータが出来ていた。休止用ファイルなどを除外すると21.5G程度の実データがあるわけで、これから考えると特に圧縮などはされていないようだ。

復元もテストしてみたいが、さすがにメインPC環境を壊すのは忍びないので今回は試さない。復旧できなかったら非常に困るので。またバックアップしたデータはサーバ側で閲覧することが出来るようだが、クライアントがつながっている状態では参照できなかった。クライアントからリモートConsoleでも見えないので、以前のバックアップデータを安易に参照するという使い方は想定していないようだ。

あとクライアント側からリモートデスクトップでサーバを参照しようとしたが、権限系のエラーが出てダメだった。Windows Serverでリモートデスクトップの設定などはしたことが無いので、今回はこれは断念。基本的な作業はConsoleが使えれば問題ない。

クライアントで1つ困ったことが発生している。私はタスクバーを通常時は隠す指定にしているのだが、これが1秒に1回くらい表示/隠れるを繰り返すようになった。Windows Home Serverのタスクトレイアイコンを終了させると発生しないため、これが悪さしていることは確定なのだが、終了させる以外に改善方法が無いようだった。バックアップなどがサービスで実行されるなら、特に常駐させる必要はないかもしれない。

_ Windows Home Server RC その3

使ってみた所感としては、ファイルサーバーとしては大げさすぎるが、クライアントのバックアップをサーバーに取るというのは結構よさそうな感じではある。しかもその手間は最低限に抑えられている。家庭用サーバの初期リリースとしては及第点というところか。気づいた問題点もメディア共有のフォーマットと、クライアントのタスクトレイアプリくらいだ。

ただ、本当にホームサーバーとしての実力を問うなら、もっと必要な機能がある。せっかくWindows Server 2003をベースにしているのだから、AD技術を使って家庭内のPCの簡易グループポリシー制御を可能にするというのはどうだろうか? 子供のPCをサーバから一括管理したいという親は結構いると思うけれども。もちろん、現在のグループポリシー設定は複雑なので、もっと簡単で分かりやすいものにする必要はあるだろう。まあWinXP HomeのようなADの管理下に入れないOSがあるから難しいだろうか。

同様の方向性として、すべてのインターネットアクセスをホームサーバー経由にすることでアクセス制御も容易になるだろう。こういうレベルのことが簡単に出来るようにするのはMS以外では容易ではないだろうから、がんばって欲しいところだ。

日本ではTByteクラスのNAS製品が多く出ているが、これにWindows Home Serverを搭載するのは簡単ではないだろう。OSのライセンス価格というものもあるが、根本的にWindows Server 2003が動くスペックのハードウェアを搭載しなければらないというのがネックだろう。ユーザーとしては、クライアントPCのバックアップを自動で取ってくれるという点と、価格/消費電力/稼動音などを天秤に掛けることになる。現在のNASにはユーザー側での機能追加がほぼ出来ないが、Windows Home Serverにはプラグインという仕組みがあり、多少カバーできそうだ。

Windows Home Serverは、基本的にハードウェアにプリインストールして販売するものとのことなので、簡単にファイルサーバーを自作できるようにはならないかもしれない。だが、うまく成長すれば今後に期待できそうだ。

_ [料理] 厚揚げ味噌炒め

風が吹き込んでくるので涼しいなか、今日はゆっくり。晩飯は金曜日の健康診断の間に読んだ雑誌に厚揚げのおいしそうな料理が載っていたので、厚揚げの味噌炒め。レシピはこちら→レシピ お豆腐やさんの簡単スピードおかず

厚揚げ、たまねぎ、とり胸肉を炒めて、味噌ダレで味付け。味噌には市販のだし入り味噌と友人からもらった自家製味噌をあわせて使ってみましたが、やはり自家製味噌は濃厚。炒めて煮詰まるとちょっと味が濃い感じになった。もちろん、ご飯には非常に良く合うメニューでした。

もう何年も体重は増えていないけど、元々太っているので多少は痩せないとなぁ。

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