2006-09-02 [長年日記]

_ [映画] UDON

香川県出身者なら見るしかないでしょ、という言葉につられて映画UDONを見てきました。ストーリーとしては、ニューヨークで売れないコメディアンをしていた主人公が、地元の香川に戻ってきてタウン誌作りを通してうどんを見つめなおすって感じです。5年くらい前にあった讃岐うどんブームを少しコメディータッチで描いたってところでしょうか。ただ押さえるところはきちんと押さえて作ってあって、うどん屋の本音を垣間見るシーンもあります。うどん好きや香川県関係者以外にもお勧めです。見終わるとうどんを食べたくなります。

舞台は頭のニューヨーク以外は香川県で、讃岐富士をどこかに入れるように撮った風景シーンが印象的です。セットの家があったのはどの辺りだろうとGoogle Mapで探したんですが、池の形と讃岐富士からの方角だけではわかりませんでした。本当にあるうどん屋も結構出てくるのですが、舞台が私が生まれ育った場所から結構離れているため、分かったのは数軒だけでした。

「ソウルフード=うどん」っていうのは香川県内に住んでいる人には理解できないことかもしれません。しかし一度県外に住んでみると、それまで普通に食べていたうどんがどれだけないか(あっても不味いか、高いか)を認識できます。最近は関東でも結構おいしいうどんが安く食べられるようになりましたが、8年以上まえに一時東京に住んでいたときは、おいしいうどんを食べるのに苦労したものです。

ちょっと残念だったのは言葉で、多くは関西弁でほとんど讃岐弁が使われていません。リアルに讃岐弁を使われても見ている人にはわからないってのは理解できるんですが、ちょっと寂しかったな。最後のほうでお姉さん役の鈴木さんが使っていたのがちょっと印象に残る程度。

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